非直交変換符号化におけるノイズ調整処理の検討

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タイトル別名
  • Examination of Noise-Control on Non-Orthogonal Transform Coding In the case of the B-picture Coding including a Scene Change
  • -シーンチェンジを含むBピクチャ符号化の場合-

抄録

従来のBピクチャ符号化では,既に符号化された画素を符号化対象画素の予測に用いるフレーム間内挿予測符号化方式を用いている.一方,未だ符号化されていない画素も予測に用いる非因果的内挿予測と,復号時の量子化誤差拡大を抑制する帰還差分量子化を組み合わせた非因果的内挿予測符号化方式がフレーム内符号化を対象にして提案されている.更に、非因果的符号化方式のフレーム間への拡張も研究が進められている.フレーム間非因果的予測方式では、時間方向につながりをもたないシーンチェンジ部から発生した大きな予測誤差が符号化ブロック全体に伝搬してしまう問題が知られていた。この問題に対し本研究では,非因果的予測と帰還量子化による「あるiフレーム目画素の符号化ブロック全体への誤差拡散率」をfi、「符号化ブロック全体からのあるiフレーム目画素への誤差集積率」をpiと定義した。piを符号化制御のパラメータとして量子化順序を変更し、ノイズの調整を行う方式を提案する。また、シーンチェンジ前後のエッジ部に2回発生する大きな予測誤差を一つにまとめて効率よく圧縮を行うために該当する2フレーム部だけにアダマール変換をかける直交変換処理「エッジ変換」を提案する。最後に、量子化前後に各フレームの√fiを掛けることにより、フレーム毎に連続的にbit配分を行う方式を提案し、提案方式との親和性を確認する.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001288144158592
  • NII論文ID
    130007629327
  • DOI
    10.11371/wiieej.13.04.0_121
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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