戦略マネジメントシステムとしてのバランスト・スコアカードの現状と展望―その基本構造の普遍性と拡張性に関する検討―

書誌事項

タイトル別名
  • The Status quo and Future of Balanced Scorecard as a Strategy Management System : A Review of the Universality and Expansibility of BSC’s Framework
  • センリャク マネジメント システム ト シテ ノ バランスト ・ スコアカード ノ ゲンジョウ ト テンボウ : ソノ キホン コウゾウ ノ フヘンセイ ト カクチョウセイ ニ カンスル ケントウ

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抄録

<p>バランスト・スコアカード(balanced scorecard;BSC)およびその支援ツールである戦略マップは,今日では営利企業のみならず,パブリックセクターや非営利組織にまで浸透しつつある.さらに,組織の持続可能な成長を追求するために,CSR(corporate social responsibility)に関連する戦略目標をBSCや戦略マップのなか盛り込もうとする動きもある.しかしながら,これらの戦略目標を,株主価値の向上をターゲットとする他の戦略目標とのロジカルな関連性を保ちながら,BSCあるいは戦略マップ上に描き込むことは困難である.というのも,前者はしばしば後者に対して,リスクないし制約要因として機能するからである.本稿では,戦略目標間の因果連鎖およびトレードオフを識別・分析するためのアプローチとして3次元戦略マップを提案する.各種の戦略目標はこれまでほぼ同質のものとして検討されてきたが,このアプローチに従うならば,それらのなかでどれが組織的なミッションを実現するうえでの重要成功要因であり,またどれがリスク・制約要因となるかを明らかにすることができるであろう.</p>

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