成人橈骨頭・頚部骨折の臨床的特徴と手術成績

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  • Radial Head and Neck Fractures; Clinical Features and Surgical Outcomes

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抄録

<p> 観血的治療を施行した成人橈骨頭・頚部骨折32例(男18女14例,平均44歳)を対象に,骨折型,合併損傷,手術法,疼痛遺残,骨癒合の有無と可動域を調査し,Mayo Elbow Performance Score(MEPS)にて評価した.骨折型は,橈骨頚部骨折(A群)8例,橈骨頭部分骨折(B群)11例,橈骨頭完全骨折(C群)13例で,合併損傷は靱帯損傷25例(内側13,外側1,両側損傷11例),鉤状突起骨折13例,肘頭骨折3例であった.施行術式は骨接合27例,橈骨頭切除2例,人工橈骨頭置換術・骨片切除・観血的整復のみ各1例であった.骨癒合はA群7例,B群10例,C群6例で得られ,疼痛は2例,1例,6例で遺残し,平均肘屈伸可動域は133,129,124°,前腕回内外は148,160,153°,MEPSは93,98,92点であった.C群は全例同側肘関節に合併損傷があり,有意に骨癒合率が低く,疼痛が遺残しやすかった.</p>

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