A.L.P.S. Elbow Plating Systemを用いた上腕骨通顆骨折の治療経験
書誌事項
- タイトル別名
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- Treatment of Transcondylar Fracture of the Distal Humerus Using A.L.P.S. Elbow Plating System
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説明
<p> 上腕骨通顆骨折は比較的骨癒合を得にくいが,近年ではロッキングプレートによる良好な治療成績が報告されてきている.今回in situ bendingが可能な単軸性プレートであるA.L.P.S. Elbow Plating System(以下ALPS)を用いた上腕骨通顆骨折の治療経験について報告する.</p><p> 対象は上腕骨通顆骨折に対しALPSを用いて治療した9例であった.これらの症例に対し,プレートの設置状況,骨癒合,肘関節可動域,合併症について調査した.</p><p> プレートは3例で平行設置,6例で垂直設置されていた.遠位骨片へのスクリューは平行設置で平均4.3本,垂直設置で4.7本挿入されていた.骨癒合は全例で得られ,平均可動域伸展-9.7°,屈曲131.7°であった.皮膚障害は全例で認めなかったが,1例で尺骨神経領域の知覚障害を認めた.</p><p> ALPSを用いた上腕骨通顆骨折の治療成績は概ね良好であったが,尺骨神経障害の発生には注意が必要である.</p>
収録刊行物
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- 日本肘関節学会雑誌
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日本肘関節学会雑誌 24 (2), 112-115, 2017
日本肘関節学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288145452544
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- NII論文ID
- 130007659823
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- ISSN
- 24342262
- 13497324
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可