秩父地域産出<i>Paleoparadoxia tabatai</i>の骨端閉鎖状態の比較

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タイトル別名
  • The epiphyseal fusion stage of the <i>Paleoparadoxia tabatai</i> from Chichibu area in Saitama Prefecture, Japan
  • 秩父地域産出Paleoparadoxia tabataiの骨端閉鎖状態の比較
  • チチブ チイキ サンシュツ Paleoparadoxia tabatai ノ ホネ タン ヘイサ ジョウタイ ノ ヒカク

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抄録

秩父盆地より産出したPaleoparadoxia tabatai 3標本,大野原標本,般若標本,そして三山標本の骨端閉鎖段階と大きさの比較を行ったところ,これらはは,大小2型に分けられた.また,他地域産出標本も加えて検討したところ,岐阜県土岐市産出の泉標本と大野原標本・般若標本と同じ大型,岡山県津山市産出の津山標本と三山標本が小型に分けられた.骨端閉鎖段階の比較の結果,大型の標本は比較的若い時から大型であり,小型の標本はよく成長した標本も小型であった.大型のものをオス,小型のものをメスと考えると,大型の大野原標本,泉標本,般若標本はオス,三山標本や津山標本はメスと考えられる.大型の3標本の成長段階はそれぞれ異なっているが,その大きさは非常に近い.大野原標本は第3大臼歯が未萌出であり,3標本中で最も若い個体である.このことから,P. tabataiの長軸方向への明らかな成長は,第3大臼歯が萌出する前に止まると考えられる.

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