クラウドファンディングによるネグレクテッド疾病薬開発ベンチャーの存続可能性について
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- 藤原 孝男
- 豊橋技術科学大学
説明
<p>合成医薬からバイオ医薬に変化する中で,迅速な技術革新にて製薬大企業よりも優位なバイオベンチャーであるが,開発の期間・コスト・成功確率などによるデスバレーによってほとんどが赤字・多産多死の状態にある。故に,バイオベンチャーは高付加価値の疾病に偏って新薬開発をする傾向が強い。他方,人口が高割合・成長の途上国では熱帯・貧困層に特有の疾病罹患者を多数抱えながらも,低水準の薬剤価格に留めざるを得ない。このようなシーズとニーズとの乖離を,最近の金融工学・ICT(情報通信技術)の進歩は埋める可能性を有している。本稿では,創薬4社,ワクチン開発8社の株式公開バイオベンチャーに関する米国SECのEDGARデータを用いた,リーマンショック直後のFY2008と直近のFY2016における主に研究開発投資と株主価値との関係へのベイジアンMcMC分析から,デスバレー克服の成長オプションに関するシグナリング機能がエンジェルとVCの中間におけるクラウドファンディングによって有効になると期待される可能性を検討する。</p>
収録刊行物
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- 經營學論集
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經營學論集 88 (0), 33-42, 2018
日本経営学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288146210304
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- NII論文ID
- 130007664538
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- ISSN
- 24242047
- 24322237
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可