近接する塗膜傷間における鋼材腐食の電気化学機構に関する基礎的研究

  • 貝沼 重信
    九州大学大学院 工学研究院社会基盤部門
  • 増本 岳
    九州大学大学院 工学府都市環境システム工学専攻
  • 楊 沐野
    九州大学大学院 工学研究院社会基盤部門
  • 佐島 隆生
    九州大学大学院 工学研究院機械工学部門

書誌事項

タイトル別名
  • Fundamental Study on Electrochemical Mechanism between Adjacent Paint Coating Defects of Common Carbon Steel
  • キンセツ スル トマクショウ カン ニ オケル コウザイ フショク ノ デンキ カガク キコウ ニ カンスル キソテキ ケンキュウ

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説明

<p>塗装鋼構造物において,雨水が滞水する部位や結露する部位では,複数の塗膜傷部が電気的に短絡することで,相互干渉しながら腐食が進行する.本研究では滞水環境を対象として,径の異なる塗膜傷間が相互干渉する場合の鋼材電気化学機構を検討することを目的とした.そのために,複数の電極を有するモデル試験体を製作して,その電極間の腐食電流を測定した.この測定結果から径の異なる電極が存在する場合には,径の大きい側と小さい側の電極がそれぞれアノードとカソードに固定されることで,腐食が進行することを明らかにした.また,電極径がある程度小さい場合,近接する電極の面積比とマクロセル腐食の電流密度には,線形の相関関係があることを示した上で,これらの関係を定式化した.</p>

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