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- 雑賀 広海
- 京都大学大学院人間・環境学研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- The Spectacle of Falling and Repetition:
- 落下と反復のスペクタクル : 『プロジェクトA』と『ポリス・ストーリー/香港国際警察』における肉体性と形象性
- ラッカ ト ハンプク ノ スペクタクル : 『 プロジェクト A 』 ト 『 ポリス ・ ストーリー/ホンコン コクサイ ケイサツ 』 ニ オケル ニクタイセイ ト ケイショウセイ
- Corporeality and Figuration in <i>Project A</i> and <i>Police Story</i>
- 『プロジェクトA』と『ポリス・ストーリー/香港国際警察』における肉体性と形象性
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抄録
【要旨】<br> 本論文は、ジャッキー・チェンの落下に注目する。先行研究では、危険なスタントを自ら実演することによって、身体の肉体的真正性が強調されるという側面が論じられてきた。しかし、『プロジェクトA』(1983)や『ポリス・ストーリー/香港国際警察』(1985)における落下スタントの反復は、むしろ真正な身体を記号的な身体に変換しようとしている。なぜなら、反復は身体が受ける苦痛を帳消しにする効果があるからだ。加えて、反復は物語の展開にとっては障害でしかない。こうしたことから、ジャッキー作品の反復は、スラップスティック・コメディのギャグと同様の機能を持ち、スタントをおこなう彼の身体は初期アニメーションの形象的演技へと接近していく。本論文は、ジャッキーと比較するために、ハロルド・ロイドやバスター・キートン、ディズニーの1920年代末から1940年代までの作品までを扱う。そして、アニメーションの身体性と空間についての議論や、スラップスティック・コメディにおけるギャグ論などを参照し、映像理論的に落下の表象を論じる。こうした作品分析をおこなうことで、ジャッキー・チェンの身体を肉体性から引きはがす。さらに、彼の映画では、身体だけではなく、まわりの空間までも非肉体的な形象に置き換えられていることを明らかにする。結論では、肉体性と形象性の境界を反復運動することが彼のスターイメージの特色であることを主張する。
収録刊行物
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- 映像学
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映像学 101 (0), 49-68, 2019-01-25
日本映像学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288149285248
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- NII論文ID
- 130007667185
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- NII書誌ID
- AN00022124
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- ISSN
- 21896542
- 02860279
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- NDL書誌ID
- 029508021
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可