新規「アクシーズシステム」による内添薬品の定着性向上

  • 三吉 洋平
    ソマール株式会社<sup> </sup>技術本部 技術開発部
  • 但木 孝一
    ソマール株式会社<sup> </sup>技術本部 技術開発部
  • 春日 一孝
    ソマール株式会社<sup> </sup>技術本部 技術開発部
  • 加藤 美穂
    ソマール株式会社<sup> </sup>技術本部 技術開発部

書誌事項

タイトル別名
  • New Proposal for Improvement of Fixability of Internal Agent by “AXISZ System”
  • シンキ 「 アクシーズ システム 」 ニ ヨル ナイテンヤクヒン ノ テイチャク セイコウ ジョウ

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抄録

<p>近年,古紙パルプの品質の悪化等の影響により,紙力剤やサイズ剤などの各種ウエットエンド薬剤の使用量が増加する傾向がある。そのため,これらの内添薬剤の歩留りを向上させることが重要になってきている。弊社では歩留り向上システムである「アクシーズシステム」に特殊モノマーの導入と「リアクティブポリマーテクノロジー」という新しい技術を導入した。高機能歩留り剤「リアライザーR シリーズ」と高機能凝結剤「リアライザーA シリーズ」に特殊モノマーを導入することにより,ロジンサイズ剤や内添紙力剤との相互作用を向上させ,内添薬剤の歩留りを上げることができた。このように内添薬剤の歩留りを向上させることは,薬剤コストを抑えられるだけでなく,薬剤由来の欠陥も減らすことができるという利点がある。また「リアライザーR シリーズ」に「リアクティブポリマーテクノロジー」を導入することにより,歩留り剤が系内でせん断力(シェアー)を受けて低分子量化しても失活させることなく歩留り向上機能を発揮することができるようになった。これにより歩留り剤高添加領域でも歩留り効果が頭打ちにならず,さらに地合いも従来品歩留り剤添加時と比較して向上させることができた。</p>

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 73 (4), 308-313, 2019

    紙パルプ技術協会

被引用文献 (6)*注記

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参考文献 (2)*注記

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