ガーベラ切り花日持ち品種間差における生け水中の細菌の関与

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タイトル別名
  • The Effects of Bacteria in Vase Water on the Vase Life of Cut Gerbera Cultivars
  • ガーベラ キリバナビ モチ ヒンシュ カンサ ニ オケル イケ スイチュウ ノ サイキン ノ カンヨ

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説明

<p>ガーベラ切り花の日持ち短縮に関与する原因を検討した.ガーベラ ‘ミノウ’ 切り花を細菌濃度が上昇した白濁水に生けると,花茎の曲がりが促進され日持ちが著しく短縮した.‘ピクチャーパーフェクト’ と ‘ピンタ’ の生け水を用いた実験は濁度と細菌濃度との間には相関があることを示した.この結果は生け水の濁度の上昇は細菌の増殖によることを示唆している.ガーベラ7品種切り花において,生け水の濁度には著しい品種間差があった.‘ピクチャーパーフェクト’ をはじめとして濁度が高い品種では,イソチアゾリン系抗菌剤処理による日持ち延長効果が大きかった.‘ミノウ’ では,時間の経過に伴い生け水の濁度が上昇したが,抗菌剤処理により濁度の上昇が完全に抑制された.また,抗菌剤処理は吸水量を増加させ,切り花新鮮重の低下を抑制した.以上の結果から,ガーベラ切り花を生けた水の濁度には品種間差があり,生け水の濁度はガーベラ切り花の日持ちと密接に関係していることが示唆された.</p>

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 18 (2), 167-172, 2019

    一般社団法人 園芸学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (11)*注記

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