レーザーアブレーションープラズマ質量分析計による元素・同位体イメージングの現状と将来

DOI
  • 平田 岳史
    東京大学大学院理学系研究科 附属地殻化学実験施設
  • 山下 修司
    東京大学大学院理学系研究科 附属地殻化学実験施設
  • 鈴木 敏弘
    東京大学大学院理学系研究科 附属地殻化学実験施設

書誌事項

タイトル別名
  • Research direction of Laser Ablation-ICPMS technique for elemental and isotope imaging analyses

抄録

<p>プラズマ質量分析計(ICPMS法)は、高速・高感度元素分析法として材料、岩石・鉱物、環境、生体試料の分析に広く活用されている。最近ではレーザー試料導入法を組み合わせることで高速イメージング分析も可能となっており、元素の移動や分配、さらには代謝機構の解析に応用されている。講演者らのグループでは、さらにレーザー光の絞り込みや精密出力制御を行うとともに、ICPMSに高時間分解能イオンカウンターの組み合わせることで、生体試料中の金属ナノ粒子の二次元分布分析(ナノ粒子イメージング分析)の実用化に成功した。さらに取得した微量成分信号プロファイルを解析した結果、ナノ粒子を構成する元素が試料中でどのような形態(粒子状に存在していたのか、あるいは溶存成分として存在していたのか)を判別できることがわかり、一度の分析で、ナノ粒子の分布と溶存成分の分布情報を同時に取得できることが明らかとなった。さらに講演者らのグループでは、多重イオン検出方式を応用することで、ナノ粒子から元素・同位体情報を引き出すことにも成功しており、元素イメージング分析のさらなる多機能化を進めている。本講演では、高分解能イメージング分析技術やナノ粒子の元素・同位体計測の現状と、その毒性学への応用に向けた研究開発動向を紹介する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001288152661376
  • NII論文ID
    130007677592
  • DOI
    10.14869/toxpt.46.1.0_s24-2
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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