非典型的な臨床経過をたどり，心膜液貯留を契機に診断に至ったIgG4関連疾患の1例

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タイトル別名
  • An Atypical Case of IgG4-related Disease Diagnosed by Massive Pericardial Effusion
  • 今月の症例 非典型的な臨床経過をたどり,心膜液貯留を契機に診断に至ったIgG4関連疾患の1例
  • コンゲツ ノ ショウレイ ヒテンケイテキ ナ リンショウ ケイカ オ タドリ,シンマクエキ チョリュウ オ ケイキ ニ シンダン ニ イタッタ IgG4 カンレン シッカン ノ 1レイ

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抄録

<p>79歳，男性．皮膚搔痒や腹水が出現し前医を受診した．好酸球増多症候群が疑われ，ステロイド全身投与で症状は改善した．5年後に大量心膜液貯留を指摘され，当院に入院した．末梢血好酸球増加，血清IgE, IgG4高値を認めるも，心膜液中に形質細胞や好酸球の増加はなし．尿閉と性腺機能低下所見から，肥大を伴わない非特異的前立腺炎を同定．同部組織診でIgG4陽性形質細胞浸潤があり，IgG4関連疾患と診断した．IgG4関連心膜炎は慢性の経過をとるが，診断時，既に収縮性心膜炎に至り，予後不良であることが多く，注意を要する．</p>

収録刊行物

  • 日本内科学会雑誌

    日本内科学会雑誌 107 (7), 1357-1364, 2018-07-10

    一般社団法人 日本内科学会

参考文献 (4)*注記

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