先天性股関節脱臼(発育性股関節形成不全)

DOI
  • 服部 義
    あいち小児保健医療総合センター整形外科

書誌事項

タイトル別名
  • Developmental dysplasia of the hip

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抄録

<p>先天性股関節脱臼は最近発育性股関節形成不全(DDH)という用語で呼ばれるようになっている.このDDHは1970年代の脱臼予防活動や最近の少子化により,激減したとし,すでに過去の疾患であると認識されることもある.しかし2013年の日本小児整形外科学会が行った全国多施設調査では,まだ全国的に発症があり,さらに1歳以後の診断遅延例が15%と予想以上に多くなっていた.治療は生後6カ月まではリーメンビューゲル(Rb)装具,それ以上は徒手整復や牽引による保存的整復とともに,観血的整復も行われる.DDHの治療は,整復方法とともに,整復後の装具の良否がその治療の成功·不成功に大きくかかわっている.特に骨頭障害が生ずればその児の人生に大きなハンディキャップを残す.そのためそれを取り扱う医師·義肢装具士は正しい装着方法を理解し,真摯に治療に取り組まなければならない</p>

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