酸化ストレス関連疾患における酸化型・還元型アルブミンモニタリングと臨床的有用性
書誌事項
- タイトル別名
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- Clinical Implications Associated with the Oxidative Modification-Induced Functional Impairment of Albumin in Oxidative Stress-Related Diseases
抄録
<p>近年,ヒト血清アルブミン(HSA)の酸化,糖化,部分欠損,二量体化及びカルバミル化などの翻訳後修飾が,酸化ストレス関連病態の進展と関連することが報告されてきた.我々は,ESI-TOFMSを用いてHSAの翻訳後修飾体を定量し,各種病態との関連について検討した.その結果,肝疾患や腎疾患患者においては,HSAに唯一チオール基が遊離型として存在するCys34に対して,1分子のシステイン(Cys)が付加した酸化型HSA(Cys-Cys34-HSA)が上昇することに加え,非修飾体である還元型HSAが減少することを見出した.また,Cys34の酸化還元状態はHSAの機能であるリガンド結合能や抗酸化機能とも関連することが明らかとなった.このような翻訳後修飾体の測定は,病態進展や合併症発症の指標となるのみならず,治療薬の有効性を予測する指標ともなり得ることが示唆された.さらに,Cys34の酸化還元状態は,各種HSA製剤の品質評価にも応用可能であると考えられた.このように酸化型・還元型HSAのモニタリングは,今後の実臨床での応用が期待される.</p>
収録刊行物
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- 日本プロテオーム学会誌
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日本プロテオーム学会誌 4 (1), 9-17, 2019
日本プロテオーム学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288153560704
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- NII論文ID
- 130007680391
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- ISSN
- 24322776
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可