-
- 内藤 和美
- 関東学院大学経済学部 早稲田大学保険規制問題研究所
書誌事項
- タイトル別名
-
- D&O ホケン ト コーポレート ・ ガバナンス
この論文をさがす
抄録
<p> 世界的なコーポレート・ガバナンス(企業統治)改革の流れを受けて,わが国においても,成長戦略の一環としてコーポレート・ガバナンスを巡る議論が活発化している。会社役員賠償責任保険(D&O保険)は,コーポレート・ガバナンスの担い手である会社役員の賠償責任リスクを保険者へ転嫁する機能を有するがゆえに,有能な人材を会社役員に招聘するための環境整備の一つとして,その重要性はますます高まっている。わが国のD&O保険は,導入当初より,会社役員個人の資産を守る保険として発展してきたが,近年は,会社資産を守るための保険という意味合いも増しており,米国で議論されるようなD&O保険のモラル・ハザード問題が顕在化しないともいえない。このようなモラル・ハザード問題への解決策としては,保険におけるコスト・シェアリングの仕組みが有効である。また,「経営者を規律付ける保険」としてD&O保険者のモニタリング機能もまた注目される。</p>
収録刊行物
-
- 損害保険研究
-
損害保険研究 76 (4), 93-128, 2015-02-25
公益財団法人 損害保険事業総合研究所
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001288154980864
-
- NII論文ID
- 130007682952
-
- NII書誌ID
- AN00390514
-
- ISSN
- 2434060X
- 02876337
-
- NDL書誌ID
- 026188931
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可