介護老人保健施設における認知症高齢者の生活支障ケアプランニングツールの有効性:パーソン・センタード・ケアを基盤としたケア介入の効果

書誌事項

タイトル別名
  • Utility of a Life-trouble Scale-based care planning tool for elderly patients living in a long-term care health facility: Effects of an intervention based on person-centered care
  • カイゴロウジン ホケン シセツ ニ オケル ニンチショウ コウレイシャ ノ セイカツ シショウ ケアプランニングツール ノ ユウコウセイ : パーソン ・ センタード ・ ケア オ キバン ト シタ ケア カイニュウ ノ コウカ

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説明

<p>目的:介護老人保健施設における認知症高齢者の生活支障ケアプランニングツール(生活支障尺度,困難な状況に苦しむ認知症高齢者の視点から原因やケアのポイント)を用いて,介護老人保健施設のケアスタッフがケアプランおよび実践に活用することの有効性について認知症高齢者およびケアスタッフの両面から検証する.研究方法:平成29年9月~12月末日まで介護老人保健施設に入所する認知症高齢者とケアスタッフを対象とし,評価尺度を用いてベースラインと介入後(1カ月後)を比較した.生活支障ケアプランニングツールを用いたケアを実践する介入群と通常のケアを実施したコントロール群の2群に分けて比較した.結果・考察:対象者である認知症高齢者とケアスタッフはいずれもそれぞれ介入群14名,コントロール群は12名であった.ケアスタッフはそれぞれ6割以上が介護職であった.介入群の認知症高齢者は1カ月後のNPIの下位尺度の混乱とNPI合計,生活支障尺度の焦燥や混乱に関する生活支障が有意に改善した.ケアスタッフの認知症高齢者に対する介護の自己効力感,日本語版Maslach Burnout Inventoryの下位尺度の情緒的消耗,脱人格化などが有意に改善した.結論:生活支障尺度にケアのポイントを含めた生活支障ケアプランニングツールを用いたケア介入は認知症高齢者とケアスタッフの両方に有効であることが明らかになった.</p>

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