介護福祉士養成課程 ( 4年課程)における介護倫理教育

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書誌事項

タイトル別名
  • <i>Current Status of Ethics Education for Care Workers in 4-year Training Courses</i>
  • 介護福祉士養成課程(4年課程)における介護倫理教育 : 介護科目で講義される倫理的内容の分析を通して
  • カイゴ フクシシ ヨウセイ カテイ(4ネン カテイ)ニ オケル カイゴリンリ キョウイク : カイゴカモク デ コウギ サレル リンリテキ ナイヨウ ノ ブンセキ オ トオシテ
  • <i>Through Analysis of the Content of Ethics Education Provided in Specialized Nursing Care Courses</i>
  • -介護科目で講義される倫理的内容の分析を通して-

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抄録

<p> 本稿では、介護科目で教授される倫理に着目し、介護福祉士養成課程(4年課程)の介護科目に関するシラバス及び使用教科書を収集し、倫理に関する内容の分析を行った。その結果、介護科目の全てに倫理的な内容が含まれており、科目設定の段階で倫理を教授の基盤としていることがわかった。内容の特徴として【介護福祉士の職業規範から学ぶ倫理】、【生命倫理学の基礎知識から学ぶ倫理】、【介護福祉士の専門的技術と介護現場から学ぶ倫理】といった3つのカテゴリーが抽出された。そこから、介護科目で倫理を学ぶ意味として、 1) 倫理で用いられる抽象度の高い概念を具体的に学ぶ、2) 生活支援を通して、個人の価値観や個別性の重要性を学ぶ、3)「介護を必要とする人の理解」を通して 、他者の援助を受けることで生じる葛藤や倫理的問題を学ぶ、4) 介護職が「意思決定」に影響を及ぼすことの意味を学ぶ、5)「コミュニケーション技術」が倫理的態度につながることを学ぶ、6)実習や事例検討を通して「具体的な倫理的問題」について考える、の6 項目が見出された。</p>

収録刊行物

  • 生命倫理

    生命倫理 28 (1), 75-86, 2018-09-29

    日本生命倫理学会

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