顧客からみたコンテナターミナルの定量的評価

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タイトル別名
  • AHP(階層分析法)を用いた評価の試み

抄録

筆者らは,これまでにも主に北部九州の港湾を対象として,顧客視点に立った港湾の競争力指標に関する研究を行ってきたが,定性的な評価指標の定量化,および定量的指標と定性的指標とからなる総合指標の構築に課題を残していた。そこで本研究では,門司港と博多港のコンテナターミナルを対象として,荷主企業・物流企業といった港湾の「顧客」の立場から,港湾の定量的な評価を試みた。具体的には,物流や港湾の実務担当者など港湾の知識をもつ専門家へのアンケート調査を実施し,階層分析法を用いることで,定性的な評価指標についても定量的に評価すること,定量的および定性的なものを両方含む複数の指標からなる総合指標の構築とそれによる港湾評価を試みた。その結果,コンテナターミナルの評価ウェイトは個人によってばらつくものの,いくつかのグループに分類できる可能性があることが明らかとなった。また,回答者の評価ウェイトを平均した結果から港湾評価項目ごとの評価ウェイトを比較すると,「アクセス距離・接続性」「港湾での所要時間」が重要視されていることがわかった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001288156038528
  • NII論文ID
    130007686193
  • DOI
    10.20787/agishiten.30.1_18
  • ISSN
    1348091X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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