説明
<p>症例1:60歳女性.腰背部痛,T-SPOT陽性から結核性脊椎炎疑いで当科紹介.12年前に掌蹠膿疱症発症,肺結核の既往はなし.骨シンチで胸腰椎と両側胸鎖関節に異常集積あり.MRIで胸椎4椎体に信号変化を認めるが,椎間板は保たれており,SAPHO症候群として治療.治療開始後2年時点で骨破壊なく経過.症例2:54歳女性.頸部痛,X線で骨破壊あり化膿性脊椎炎疑いで当科紹介.4年前に掌蹠膿疱症発症.骨シンチで頸椎と左胸鎖関節に異常集積あり.MRIでは頸椎3椎体に信号変化と椎間板腔の狭小化あり.血液検査でCA19-9の上昇認めたが,上下部消化管内視鏡・CTで悪性腫瘍の所見はなし.前後方固定術を行い,採取組織の培養・細胞診・病理組織検査で有意な所見はなし.術後SAPHO症候群として治療.SAPHO症候群は,脊椎病変において感染性脊椎炎や転移性脊椎腫瘍と鑑別が必要となり,診断に難渋することも多い.今回診断に難渋した2例について報告する.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 68 (3), 570-573, 2019-09-25
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390002184851913472
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- NII論文ID
- 130007762727
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可