母指Florid Reactive Periostitisの1例

  • 藤井 勇輝
    独立行政法人国立病院機構別府医療センター整形外科
  • 井原 和彦
    独立行政法人国立病院機構別府医療センター整形外科
  • 島田 信治
    独立行政法人国立病院機構別府医療センター整形外科
  • 竹下 都多夫
    独立行政法人国立病院機構別府医療センター整形外科
  • 佐藤 陽昨
    独立行政法人国立病院機構別府医療センター整形外科
  • 中川 憲之
    独立行政法人国立病院機構別府医療センター整形外科
  • 井上 知久
    独立行政法人国立病院機構別府医療センター整形外科
  • 蛯原 宗大
    独立行政法人国立病院機構別府医療センター整形外科
  • 吉河 康二
    独立行政法人国立病院機構別府医療センター病理診断科

抄録

<p>【症例】36歳女性.左母指の腫瘤,疼痛を主訴に当院皮膚科受診.直視下生検術施行,病理結果でFlorid Reactive Periostitis(以下FRP)の診断となり当科紹介となった.Xpで軟部陰影の石灰化,MRIでT1低信号,T2高信号の辺縁不明瞭な腫瘤を認めた.腫瘍摘出術を施行した.病理結果は類骨あるいは骨梁が線維芽細胞に富む線維組織を背景に散在し,辺縁部や内部に骨芽細胞が見られた.悪性の所見はなかった.術後2年6か月で再発は認めず,疼痛や痺れの症状も沈静化した.【考察】FRPは画像で骨erosionや骨膜反応を呈する場合があり,悪性も含めて他の腫瘍や腫瘍様病変と誤りやすく,一連の反応性病変を認知しておくことが重要である.</p>

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