11教-11-ポ-20 クリケット的要素を導入した中学校ベースボール型授業の研究

説明

<p> 学習指導要領では、ボール運動・球技系の領域は、「型」に分類されることで、「種目」ではなく「型」に共通する学習内容が設定されている。そのような考えのもと、修正されたゲーム教材が数多く提示されてきた。中でもベースボール型に着目すると、ベースボールという固有の競技名が型の名称に入っていることもあり、ベースボール(野球)をもとにした教材が数多く提案されてきた傾向がある。その具体的なゲーム修正の視点は、状況判断や意思決定の難しさ、ルールの複雑さの解消にあったといえる(滝澤・岩田、2004)。つまり、これまでの実践は、ベースボール(野球)という種目特有の課題を乗り越えるための工夫であったと捉えることができる。しかし、種目にとらわれすぎると「型」としての学習内容を矮小化してしまう恐れがある。そこで、本研究では、中学校におけるベースボール型授業としてクリケット的要素を取り入れた教材を開発した。具体的には「走者の意思決定」「シンプルな構造」などを際立たせるようなゲームを開発し、実践を通して成果と課題を明らかにするとともに生徒の資質能力間の関係性や自己評価の分析などから教材の有効性を検討した。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390002184854850304
  • NII論文ID
    130007770676
  • DOI
    10.20693/jspehss.70.323_3
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ