11教-11-ポ-22 高校生の着衣泳の浮身指導が浮身継続時間に与える影響

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抄録

<p> これまでの着衣泳における研究では、授業実施報告に関するものが多く、研究報告や浮力を定量的に測定した研究は十分ではない。また、浮身指導介入による浮身継続時間変化のデータも十分ではない。着衣泳の授業を実践することにより、着衣のみと着衣と浮身指導介入による浮身継続時間への影響を調べる。浮身継続時間の測定は、①水着のみ、②着衣時、③1回の着衣泳指導後の着衣時、④2回目の着衣泳指導後の着衣時の計4回実施する。生徒の泳力調査として、50M平泳ぎの記録測定を行い、身体的特性として身長、体重、体脂肪率を計測した。水着と着衣(指導なし)の浮身継続時間には有意差は認められず、余剰浮力の増加だけでは浮身を継続することができない。着衣の状態での授業ごとの浮身継続時間は、指導回数による有意な主効果が認められたことから、浮身の指導を行うことによって、浮身継続時間が伸びることが示された。泳力と浮身継続時間の間と、身体組成と浮身継続時間の間に相関が認められない結果となったため、泳力指導とは別に浮身の指導を水泳の授業に取り入れ、身体組成にかかわらず浮身姿勢の指導の必要性が高いことが明らかになった。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390002184855038080
  • NII論文ID
    130007770626
  • DOI
    10.20693/jspehss.70.324_2
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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