09方-12-口-39 砲丸投・回転投法と円盤投における投てき動作の比較

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抄録

<p> 砲丸投の回転投法は、同じ陸上競技投てき種目の一つである円盤投と動作様式が非常に類似している。そのため、特に円盤投の競技経験は、砲丸投の回転投法に取り組む上で有利にはたらくと認識されている。しかし、実際にコーチングなどの現場で、円盤投の技術を砲丸投の回転投法に活かすためには、両種目における技術的な類似点や差異を明確にする必要がある。そこで本研究では、砲丸投・回転投法と円盤投の投てき動作を比較し、両種目の類似点や差異を明らかにすることを目的とした。競技水準(IAAF Score)が同程度の男性砲丸投および円盤投競技者各16名ずつ、計32名の競技会における投てき動作を撮影し、3次元動作分析を行った。その結果、右足離地付近における重心の合成速度は、円盤投が砲丸投と比較して有意に高かった。さらに、空中局面の重心移動距離は、円盤投が砲丸投と比較して有意に大きかった。これらの結果から、円盤投の投てき動作は、砲丸投よりも投てき方向への推進が強調されていることが示唆された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390002184855397632
  • NII論文ID
    130007770417
  • DOI
    10.20693/jspehss.70.256_3
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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