外側壁を含むICRS分類OCD IIIおよびIVの上腕骨小頭離断性骨軟骨炎に対する骨釘移植術の成績

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タイトル別名
  • Bone Peg Fixation for Osteochondritis Dissecans of the Humeral Capitellum in the ICRS classification of OCD lesions III and IV including Lateral Wall of Humerus

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外側壁を含むICRS分類ⅢおよびⅣの上腕骨小頭離断性骨軟骨炎に対し,病巣郭清と海綿骨移植を併用した骨釘移植術を施行したのでその成績について報告する.症例は7例7肘を対象とした.手術では全例母床および遊離骨片の軟骨下骨を十分に郭清し,肘頭部から採取した海綿骨を充填した後に肘頭部骨皮質で作成した骨釘で固定した.平均術後JOA肘関節スポーツスコアは96.0点(88~100点)で,全例がもとの競技へ復帰した.最終観察時の単純X線像において全例で骨癒合を確認できた.4例に小頭関節面の不整を,1例に小頭の扁平化を認めた.骨釘固定に十分な病巣郭清と海綿骨移植を併用することで,ICRS分類ⅢおよびⅣの上腕骨小頭離断性骨軟骨炎に対しても短期的に満足できる結果を得ることが出来た.最終観察時において半数以上に関節面の変化を認めており,長期的には更なる観察と評価が必要と考えられる.

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