ナースコールシステムの活用による業務改善と安全性向上
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- 星 善光
- 東京都立産業技術高等専門学校 ものづくり工学科 医療福祉工学コース
抄録
<p>ナースコールシステムは多くの病院に設置され,様々な情報の伝達手段として利用されている.ナースコールシステムに様々な情報が統合されることで病棟内の情報を集約することができる.呼出回数の増加は業務負荷が増大する危険性もはらんでいる.呼出回数の増加や同時複数呼出は患者への対応を遅らせる要因になる.時間的な制約のため同時に対応できない場合,対応遅れにつながる可能性がある.呼出方法や情報伝達方法については今後も改善が望まれる.一方,ナースコールシステムに多くの情報が統合されることにより,看護師患者間における様々な情報のやり取りが記録される.情報を解析することで看護業務の運用に有用な情報を得ることができると考えている.例えば,呼出時間の解析から呼出集中を明確化できる.呼出が集中する時間帯は業務負荷も高く,事故が生じる可能性も高いことから,明確化により医療事故を未然に防ぐことができるかもしれない.業務負荷の偏りを明確化することで看護師の業務効率化に有用な情報が得られる可能性もある.本報告では,ナースコールログの解析に関するこれまでの成果とナースコールログの活用についての今後と問題点を述べる.</p>
収録刊行物
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- 生体医工学
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生体医工学 Annual57 (Abstract), S10_1-S10_1, 2019
公益社団法人 日本生体医工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390002184858516224
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- NII論文ID
- 130007776412
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- ISSN
- 18814379
- 1347443X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可