SIDS予防のための睡眠時の乳幼児呼吸変動解析

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抄録

<p>SIDS(乳幼児突然死症候群)は,年間約100件報告されている乳幼児の原因不明の突然死である.保育園の3歳児未満のSIDSを含む睡眠中の死は,死亡時間帯の8割以上を占める.そのため保育従事者には,午睡中の乳幼児の呼吸の有無,睡眠体勢,全身状態をチェックする事が自治体より定められているが,一方,従来は午睡時に保護者への連絡帳記入等の業務を行ってきた保育士にとって負担が大きい.そのため自動で呼吸を計測するシステムが必要である.SIDS予防のための既存機器として,感圧マットを用いて,乳幼児の呼吸を含む動きを感知するBabysenseという製品が販売されている.しかし,この製品を用いて多人数の乳幼児の呼吸を計測することは,人数分マットを用意する必要があり保育業務負担は減っていない.そこで本研究では,3次元計測センサKinectV2を用いて非接触で多人数の乳幼児の睡眠時呼吸を計測し,その計測した呼吸変動データを周波数解析するシステムの開発を目的とする.開発した呼吸計測システムを用いて,睡眠中の乳幼児の呼吸を計測し,計測した呼吸変動データを高速フーリエ変換解析及び短時間フーリエ変換解析を用いて周波数解析したので,その結果を報告する.</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual57 (Abstract), S152_1-S152_1, 2019

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390002184858534016
  • NII論文ID
    130007776544
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual57.s152_1
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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