右室流出路伝導障害が引き起こす心室性不整脈のメカニズムのシミュレーションによる検討
Abstract
<p>心臓突然死の原因となる心室細動の発生メカニズムとして,心筋組織内の電気的興奮伝播の不均一性が考えられている.しかしながら,メカニズムの詳細については不明な点が多い.我々の研究グループでは,長年,心臓形状モデルを用いた電気的興奮伝播のシミュレーション研究を行ってきている.本研究では,心室形状モデルを用い,スーパーコンピュータによる電気的興奮伝播のシミュレーションを実行し,電気的興奮伝播が遅延する領域の部位,大きさ,遅延の程度と不整脈の誘発性および持続性との関係について,心電図と位相特異性との観点から検討した.その結果,右室流出路における電気的興奮伝播の遅延は,他の領域に遅延がある場合と比較して,心室性不整脈の誘発性が高いことが明らかとなった.本セッションでは,シミュレーションによる不整脈研究の成果,将来の不整脈の制御や治療などに向けた展望について議論する.</p>
Journal
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- Transactions of Japanese Society for Medical and Biological Engineering
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Transactions of Japanese Society for Medical and Biological Engineering Annual57 (Abstract), S20_1-S20_1, 2019
Japanese Society for Medical and Biological Engineering
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390002184858843392
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- NII Article ID
- 130007776645
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- ISSN
- 18814379
- 1347443X
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed