人工心肺用ローラポンプ適正圧閉度の定量評価システムの構築
この論文をさがす
説明
<p>心臓手術に用いられる人工心肺装置のローラポンプは圧閉度と溶血が関係し、過度圧閉や不完全圧閉はともに溶血を引き起こす。圧閉度調整方法は日本工業規格JIS T 1603に規定されている。一方これらの指標に関しては、近年の血液適合性に関する医工学的定量評価に基づく安全性評価が重要である。臨床現場では、ローラポンプ使用前の圧閉度調整の定量性および確実性を向上させ、人工心肺装置使用時の溶血による急性腎障害を低減させることが求められており、本研究では、これらの臨床的課題に関して医工学的評価に基づく定量的な科学的根拠を示すことを目標としている。そこで、我々はマイクロフォーカスX線CT装置を用いて圧閉されるチューブの断面積を計測し、計測した断面積の形態をパラメータとして、流量特性および血液損傷を検証するための新たな圧閉度の評価システムを開発した。ローラポンプに用いられるチューブは内径や肉厚、コンプライアンスが異なる。これらローラポンプに用いられるチューブの基礎特性が及ぼす影響と構築したシステムによる圧閉度との関係について医工学的観点からのアプローチを提示する。</p>
収録刊行物
-
- 生体医工学
-
生体医工学 Annual57 (Abstract), S221_1-S221_1, 2019
公益社団法人 日本生体医工学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390002184858854656
-
- NII論文ID
- 130007776732
-
- ISSN
- 18814379
- 1347443X
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可