非侵襲連続血圧計の規格作成動向とカフレス血圧計の標準化

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説明

<p>国際標準規格(ISO)で非侵襲連続血圧計の規格(ISO81060-3)作成が大詰めを迎えている。主たる議論は容積補償法による連続血圧測定法の静的精度、動的精度、安定性(校正時期)などがあげられる。現在、開発されているカフを用いないトノメトリ法や光電脈波法も議論の対象になっている。しかしながら、精度検証の際、標準とする血圧計のプロトコルについての意見の一致はみられていない。動的精度を検証する場合、圧力センサを用いた直接法を用いる場合と従来のカフを用いた間欠的血圧計を用いることができると提案されているが、後者の場合、連続値と離散値の一致をどのようにするかが問題となっている。健康管理やスクリーニングを主目的としてbeat-to-beatの連続血圧監視に必ずしも捉われないグループは新しい規格の提案も考慮している。一方、IEEEでは独自にウェアラブルカフ血圧計の規格(IEEE SA P1708-2014)を発行している。これはカフレス血圧計に特化したものである。現在、規格としてFDAの承認申請をしている、しかし、生理学的に実現するのが困難な動的精度の検証が含まれており改訂の必要がある。今回、これらの規格の動向について解説する。</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual57 (Abstract), S125_1-S125_1, 2019

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390002184858987136
  • NII論文ID
    130007776572
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual57.s125_1
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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