たわみ角法を用いた定常歩行時の膝関節モーメントの推定に関する基礎検討

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抄録

<p>高齢化に伴い予防医療の重要性が高まっている。生活自立度の維持において特に重要な運動機能の評価指標として歩行評価が広く実施されている。中でも歩行時の関節モーメントは部位毎の筋活動を反映しており、各関節にかかる負荷を定量的に示すことが可能である。関節モーメントは一般に床反力計および三次元動作解析装置を用いて計測される床反力情報と関節角度情報を剛体リンクモデルに代入することで求められる。しかし、医療機関などの計測環境では自然な歩行を取得することが難しく、日常的に行われる歩行を把握することが困難である。そこで本研究では居住空間で日常的に関節モーメントの計測を行うため、居住空間への導入が困難な床反力計を用いない手法を提案する。建築の構造計算に用いられるたわみ角法を用いた関節モーメント推定手法を新たに考案し、その基礎検討として膝関節モーメントにおいて従来手法による推定値と比較を行った。提案モデルでは関節角度のみを入力として膝関節モーメントを推定可能であり、三次元動作解析装置と床反力計から算出した値と高い相関を示した。今後は被験者を増やし、更なる検討を重ねたい。</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual57 (Abstract), S233_2-S233_2, 2019

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390002184859008384
  • NII論文ID
    130007776742
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual57.s233_2
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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