シートベルトウェビングの触感の定量化

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抄録

<p>シートベルトウェビング(ベルト部分)は乗車に際して必ず触れるものであり,製品開発において触感の向上が重要な課題のひとつである.シートベルトウェビングの触感向上に関する先行研究の多くは触感を説明する要因として物性値を測定しているが,ヒトが触覚受容器の応答によって触感を知覚することに鑑みると,物性値のみでは必ずしもシートベルトウェビングの触感を言い表せるとは言えない.このため,本研究では物性値だけでなくシートベルトウェビングを触察した際の振動情報も用いて触感を定量化した.被験者に7種類のサンプルをSD法により評価させ,その結果から主成分分析を用いてシートベルトウェビングの触感に関する主成分を求めた.この結果,低次触感では「粗滑感」「硬軟感」「湿感」,高次触感では「高級感」の主成分が抽出された.つぎに,サンプルの物性値および触察時の振動情報を測定し,重回帰分析を用いて,物性値および振動情報と触感に関する主成分の関係を定式化した.この結果,物性値および振動情報から触感を予測する線形モデルを構築した.</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual57 (Abstract), S91_1-S91_1, 2019

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390002184859032832
  • NII論文ID
    130007776959
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual57.s91_1
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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