隣接回転翼の高低差を利用したドローンのコンパクト化および安全性の向上とその育種計測への応用

  • 張 鶴鳴
    筑波大学大学院システム情報工学研究科
  • 李 宏陽
    筑波大学大学院システム情報工学研究科
  • 廣中 直
    筑波大学大学院システム情報工学研究科
  • 河合 新
    筑波大学大学院システム情報工学研究科
  • 延原 肇
    筑波大学大学院システム情報工学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Improving Safety and Reducing Size in Multicopters by Adjusting Propeller Height and Its Applications to Remote Sensing

説明

<p>ドローンを利用した育種計測において,回転翼部のリスク,機体サイズによる運搬や作業時の利便性に問題が残されている.そこで,隣接回転翼に高低差をつけ回転領域を重複させ,さらに回転翼すべてを機体下部に設置した構造をもつ,コンパクトでかつ安全なドローン構造を提案する.提案構造を採用した場合の4ロータ,6ロータ,8ロータのドローンのサイズは,従来の回転領域に重複のない構造のドローンに比べ,それぞれ約27%,46%,54%の省面積化を実現できる.提案手法の有効性を評価するために実機を製作し,屋内環境において,提案ドローンの推進能力および制御性能比較実験を行い,従来の構造のドローンとほぼ同等であることを確認する.さらに,提案ドローンを複数機体製作し,グランドステーションによる集中管理制御方式によるそれらの協調飛行制御を構築し,屋外の実環境において実証実験を行い,ドローンによる高精度な計測の枠組みを示唆する.以上の結果から,提案ドローンは回転翼部のリスクを抑えつつ機体を小型化でき,ドローンを利用した育種計測のボトルネック解消に寄与できる可能性を示す</p>

収録刊行物

参考文献 (6)*注記

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