映画『何者』にみる若者ことばの「中性化」

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タイトル別名
  • エイガ 『 ナニモノ 』 ニ ミル ワカモノコトバ ノ 「 チュウセイカ 」

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抄録

<p>女性文末助詞「わ」「かしら」不使用など、日本語の中性化がいわれているが、作家性が反映するTVドラマや映画では、自然談話よりも女性・男性形式の使用が残っているという。しかしこれらの分野でも、現実の影響を受けた作家性の変化や、観客に受容されるリアリティから、通時的にみれば中性化は進んでいる。</p><p>映画『何者』の文末形式や、丁寧体の使用、若者ことばなども中性化してきている。一方、一部の男性文末助詞や「すげー」「ねー」などの音変化、人の呼び方などについては、男女差があいかわらず残っているが、それらは自然談話の状況とほぼ一致し、実際の話しことばを反映しているといえる。</p>

収録刊行物

  • ことば

    ことば 40 (0), 106-123, 2019-12-31

    現代日本語研究会

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