開心術を受ける患者の手術リスク予防アドヒアランス

  • 宇都宮 明美
    京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻臨床看護学講座クリティカルケア看護学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Surgical risk prevention adherence for patients undergoing open heart surgery

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抄録

<p>集中治療領域においては,近年post-intensive care syndrome(PICS)が着目され,ABCDEバンドルなどを中心とした積極的な介入が推奨されている。しかし,その介入は患者が主体的かつ積極的に取り組まなければ,その効果も十分でない。入院期間の短縮化により,術前からの全身状態の安定化や待機中の異常の早期発見,術後の早期リハビリテーションへの取り組みの教育は,入院前からの課題に移行している。身体的苦痛の最も強いICUでリハビリテーションに取り組むためには,患者のアドヒアランス状況を確認すること,アドヒアランス行動を促進することは重要であると考える。本稿ではICUへの入室が多い開心術患者を対象として,国内外の開心術患者の研究動向を概観し,アドヒアランスの概念の重要性と,周術期を術前からと捉えることの重要性,アドヒアランスを根底にした患者支援と今後の研究の必要性を検討する一助としたい。</p>

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