埼玉県理学療法士会によるさいたま国際マラソン大会ランナーズケア活動報告―第2報―

  • 吉野 直美
    (公社)埼玉県理学療法士会国際スポーツ競技対策委員会 医療法人豊岡整形外科病院
  • 渡部 真由美
    医療法人豊岡整形外科病院
  • 遠藤 浩士
    (公社)埼玉県理学療法士会国際スポーツ競技対策委員会 (公社)埼玉県理学療法士会スポーツリハビリテーション推進部 医療法人社団愛友会伊奈病院
  • 雨宮 克也
    (公社)埼玉県理学療法士会国際スポーツ競技対策委員会 (公社)埼玉県理学療法士会スポーツリハビリテーション推進部
  • 鈴木 大地
    (公社)埼玉県理学療法士会国際スポーツ競技対策委員会 (公社)埼玉県理学療法士会スポーツリハビリテーション推進部 医療法人社団愛友会伊奈病院
  • 倉澤 哲
    (公社)埼玉県理学療法士会国際スポーツ競技対策委員会 (公社)埼玉県理学療法士会スポーツリハビリテーション推進部 医療法人社団愛友会伊奈病院
  • 佐々木 雄太
    (公社)埼玉県理学療法士会国際スポーツ競技対策委員会
  • 渡邊 雅恵
    (公社)埼玉県理学療法士会国際スポーツ競技対策委員会
  • 服部 寛
    (公社)埼玉県理学療法士会スポーツリハビリテーション推進部
  • 仲野 恵
    社会医療法人財団石心会埼玉石心会病院

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説明

<p>【目的】埼玉県理学療法士会国際スポーツ競技対策委員会では、2017さいたま国際マラソン大会からランナーズケア活動(以下、ケア活動)を開始した。2017年は競技前後のランナーに対して実施し、利用目的や満足度等についてのアンケート調査を行い、第37回関東甲信越ブロック理学療法士学会で報告した。2018年は競技後のみのランナーに対して実施し、同様のアンケート調査も行った。今回は、この2回のケア活動の概要をまとめ、今後のケア活動に検討を加えたので報告する。</p><p>【方法】対象は、2017、2018さいたま国際マラソン大会で埼玉県理学療法士会が設営したケアブースを利用したランナー、2017年は253名、2018年は229名であった。利用者への調査はケア活動に対するアンケートを無記名で回答いただいた。なお、本研究はヘルシンキ宣言に沿ったものである。</p><p>【結果】2017年のみ実施した競技前の利用者の利用目的は、パフォーマンス向上が51.7%と最も多く、続いて、疲労回復、疼痛緩和、テーピングであった。競技前の理学療法サービス内容は、ストレッチやマッサージの他、テーピングや筋機能促通等を実施した。競技後の利用目的は、2017年は疲労回復84.2%、疼痛緩和59.3%であり、2018年も同様の傾向であった。競技後の理学療法サービス内容は、2017年、2018年ともに、ストレッチとマッサージが多い傾向であった。</p><p>【考察】競技後の利用目的は、2017年、2018年ともに疲労回復と疼痛緩和が大半を占めた。2017年のみ実施した競技前の利用目的は、パフォーマンス向上が最も多かったことから、利用者のニーズの高さが示された。昨今のスポーツ理学療法分野では、疼痛緩和や疲労回復のみならず、傷害予防やパフォーマンス向上へのアプローチも実施されている。今後、スポーツ傷害予防やパフォーマンス向上をも目的としたケア活動として、競技後だけでなく競技前のケア活動の必要性が示唆された。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390002184860647424
  • NII論文ID
    130007779546
  • DOI
    10.14901/ptkanbloc.38.0_o-065
  • ISSN
    2187123X
    09169946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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