書誌事項
- タイトル別名
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- Examining Validity of the Standardized Verbal Paired Associates Learning Test
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説明
<p> 本研究では標準言語性対連合学習検査 (S-PA) の標準化に際して収集したデータをもとに, S-PA の正答数と他の神経心理学的検査の成績との関連を分析し, S-PA の併存的妥当性について検討を行った。 S-PA 開発の際に収集した健常者データ 758 名分, および脳損傷例データ 48 名分を分析対象とした。 S-PA との関連をみる他の検査として健常者データに関しては, 言語流暢性検査 (WFT) および WAIS-III の数唱問題と類似問題を分析に用いた。脳損傷例データに関しては WFT および WAIS-III と WMS-R の全検査結果を分析に用いた。分析の結果, S-PA の正答数は WMS-R の言語性記憶指標や言語性対連合の成績と高い相関を示し, 言語性記憶検査として S-PA の併存的妥当性が確認された。一方で S-PA と WMS-R の論理的記憶の成績との相関はやや低く, S-PA は物語の記銘とは異なる側面を測定している検査であると考えられた。また, S-PA の成績には語彙の豊富さや単語の共通点を探す能力, 視覚的イメージの操作や処理の素早さも関連する可能性が示唆された。</p>
収録刊行物
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- 高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
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高次脳機能研究 (旧 失語症研究) 38 (4), 414-421, 2018-12-31
一般社団法人 日本高次脳機能学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390002184861291648
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- NII論文ID
- 130007779800
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- ISSN
- 18806554
- 13484818
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可