恐怖記憶に対するイメージ書き直しと記憶の再固定化の関係

  • 仁田 雄介
    早稲田大学大学院人間科学研究科 日本学術振興会特別研究員
  • 髙橋 徹
    早稲田大学大学院人間科学研究科 日本学術振興会特別研究員
  • 熊野 宏昭
    早稲田大学人間科学学術院

書誌事項

タイトル別名
  • Relation between Imagery Rescripting of Fear Memory and Memory Reconsolidation
  • キョウフ キオク ニ タイスル イメージ カキナオシ ト キオク ノ サイコテイカ ノ カンケイ

この論文をさがす

抄録

<p>【背景】イメージ書き直しとは,恐怖記憶のイメージをより安全なイメージに書き直す技法である。メカニズムには未だ不明な点が多いが,再固定化を利用して恐怖記憶を減弱すると考えられている。【方法】Web of Science, Science Directにて“imagery rescripting” and “reconsolidation”というタームを用いて検索した。【結果】現時点ではイメージ書き直しと再固定化の関係を示す研究は存在しない。【結論】今後の研究では(1)イメージ書き直しとイメージエクスポージャーの再発率の比較,(2)イメージ書き直しとイメージエクスポージャーに関与する脳部位の比較,(3)イメージ書き直しとイメージエクスポージャーによるトラウマの陳述内容の変化の比較,(4)記憶想起直後にイメージを挿入する条件と記憶想起10分後にイメージを挿入する条件の比較,が行われる必要がある。</p>

収録刊行物

  • 不安症研究

    不安症研究 11 (1), 2-12, 2019-11-30

    日本不安症学会

参考文献 (30)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ