新疆ウイグル自治区における水資源開発と耕地塩類化

書誌事項

タイトル別名
  • Arable Land Salinization due to Water Resources Development in Xinjiang Uyghur, China
  • シンキョウウイグル ジチク ニ オケル ミズシゲン カイハツ ト コウチ エンルイカ

この論文をさがす

説明

<p>本報では,中国・新疆ウイグル自治区における水資源開発と耕地塩類化の関係について論じた。同自治区は降水量が非常に少なく,オアシスでの灌漑農業と草原での牧畜業が主な農業形態である。灌漑用水を確保するため,山岳部を水源とした季節性河川の水を導水する引水渠,オアシス内の用水路網,さらに麓の平原地に多数の貯水池が建設されたが,貯水池の底面浸透と非ライニング用水路の浸透損失が地下水位を上昇させ,大規模な耕地塩類化が発生している。自治区南部に位置するチラオアシスの事例では,水利施設の問題に加えて,営農上の問題と水管理制度の不備も塩類化の原因となっていることを指摘するとともに,耕地塩類化への対策について述べた。</p>

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ