サクラ類等樹木を加害する外来種クビアカツヤカミキリの被害実態調査 ―外来木質昆虫に関する調査グループ―

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書誌事項

タイトル別名
  • Survey on the actual damage by the invasive red-necked longhorn beetle (<i>Aromia bungii</i>) harmful to trees such as the Japanese flowering cherries ―Survey Group on Alien Woody Insects―

抄録

<p>2015年に大阪府内においてバラ科樹木を加害する外来種クビアカツヤカミキリが発見され,その後,当地域においてサクラ類での被害の急速な拡大が懸念される.そこで,サクラ類での被害実態調査を通して,本種による被害の範囲や程度など,今後の防除対策に資する基礎的情報を収集した.</p><p>定点調査地点において,2015年から2018年まで被害率は年々増加し,2015年には累積被害率が11.2 %,累積枯死率が0%であったが,2018年には累積被害率が61.2%,累積枯死率が13.1%に達した.</p><p>大阪府の南河内地域において,2017年及び2018年に広域調査地点(140箇所)の被害状況を調査したところ,特定の単一の地域に被害が集積していた.被害は初発地から同心円状に拡大するとともに,飛び地的な被害地の発生も確認された.また,成虫の年間移動距離は,平均で約2km,最大で約3kmであった.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390002184862267776
  • NII論文ID
    130007784358
  • DOI
    10.32215/pronatura.28.0_24
  • ISSN
    21897727
    24320943
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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