“うた”が舫うシマづくり

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on Building a New Community through Traditional Songs
  • “ ウタ " ガ モヤウ シマズクリ

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説明

<p>奄美群島・徳之島での“うた”(文化要素)とその基盤(サブシステンス)となる稲作作業を復興した活動を報告する。本活動には,この島独自の田植え唄の演奏を伴う田植え作業から収穫・脱穀に至る一連の農作業に,唄や踊りを伴う稲作由来の伝統行事「むちたぼれ」や自然観察会,食品加工ワークショップなどが組み込まれた。このことにより,主として集落民の紐帯に基づく集落の行事でありながらも,集落に自閉せず集落外からの参加へも開かれた活動が実現した。ここで形成されたのは,いわゆるコミュニティの2類型,「エリア型」と「テーマ型」の中間的・折衷的な形態であり,本活動は“うた”というテーマを投げかけて地縁を舫(もや)う形の新たなコミュニティを形成する試みである。</p>

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