観光とメディアとルート

書誌事項

タイトル別名
  • Tourism, Media, and Route
  • 観光とメディアとルート : ルート観光論へ向けて
  • カンコウ ト メディア ト ルート : ルート カンコウロン エ ムケテ
  • Toward a theory of tourism and route
  • ルート観光論へ向けて

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抄録

本稿はルート観光論の試みである。観光研究はこれまで、特に社会学的研究を中心に、観光において「メディア」が果たす役割を明らかにしてきた。メディアによって「南国」や「楽園」、「伝統」や「モダン」といった場所イメージがどのように生成・変容してきたのか、またそのようなイメージを観光客がどのように読み解いているのか、さらには場所イメージが地域社会をどのように再編するのかといった問題について、貴重な研究成果を蓄積してきた。しかし、観光を「メディアがつくりだす場所イメージの記号的消費」として捉えることで、身体的移動や空間の変容といった、観光のもう1つの側面を観光研究は十分に捉え損ねてきた。ルート観光論は「ルート」概念を手がかりとして、観光の自由と不自由について探求し、観光研究のさらなる可能性を拓くことを目指す。本稿はその第一歩である。

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