分裂酵母のアクチン細胞骨格に関する微細構造学的解析

  • 釜崎 とも子
    名古屋大学高等研究院・日本学術振興会特別研究員PD
  • 高木 智子
    日本女子大学理学部物質生物科学科・日本女子大学バイオイメージングセンター 学習院大学理学部化学科生命分子科学研究所
  • 馬渕 一誠
    学習院大学理学部化学科生命分子科学研究所
  • 大隅 正子
    認定特定非営利活動法人綜合画像研究支援 日本女子大学名誉教授

書誌事項

タイトル別名
  • Ultrastructural Analysis of the Actin Cytoskeleton in Fission Yeast
  • ブンレツ コウボ ノ アクチン サイボウ コッカク ニ カンスル ビサイ コウゾウガクテキ カイセキ

この論文をさがす

抄録

<p>アクチン細胞骨格は,細胞の極性成長や細胞質分裂などの生命活動の基盤として重要である.分裂酵母は,アクチン細胞骨格の形成機構や役割を研究するための優れたモデル系である.分裂酵母のアクチン細胞骨格は,主に蛍光顕微鏡によって解析されており,パッチ,ケーブル,リングの3種の構造として観察されるが,その微細構造はほとんど可視化されていなかった.最近,我々は加圧凍結固定法および免疫電子顕微鏡法によって,3種のF-アクチン構造の微細形態を明らかにした.さらに,分裂酵母細胞のアクチン細胞骨格を構成するF-アクチンの方向性を初めて明らかにした.これらの解析から,アクチン細胞骨格に関する基本的な情報や,アクチン細胞骨格の機能を解明するための一助となる知見が得られた.</p>

収録刊行物

  • 顕微鏡

    顕微鏡 44 (3), 179-184, 2009-09-30

    公益社団法人 日本顕微鏡学会

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ