「抽象・具体の力」を育成する国語科授業のあり方

書誌事項

タイトル別名
  • Developing the Ability of Abstraction and Concrete through a Japanese Language Class
  • 「抽象・具体の力」を育成する国語科授業のあり方 : 中学校での長期的考察をもとに
  • 「 チュウショウ ・ グタイ ノ チカラ 」 オ イクセイ スル コクゴカ ジュギョウ ノ アリカタ : チュウガッコウ デ ノ チョウキテキ コウサツ オ モト ニ
  • : A Long-Term Approach in a Junior High School
  • 中学校での長期的考察をもとに

この論文をさがす

抄録

一般意味論においてS・I・ハヤカワは「抽象のハシゴ」の概念を提示し,その昇降の力が表現・理解・思考といったことに強い影響を与えることを述べた。また,児童言語研究会など,この力の育成の重要性を説き,実践研究もなされている。しかし,稿者は,現前の生徒を見るとき,その力の育成は不十分であり,その育成を図るべきであると考える。稿者は「抽象のハシゴ」昇降に関わる力を,「抽象と具体を見分ける力」と「抽象化・具体化する力」の二つと捉え「抽象・具体の力」と呼ぶ。本研究において,「抽象・具体の力」をつけるための方策として,帯単元を使った連続的集中的な取り組みで単語から文,段落単位へと発展させること,定期試験を使って,学習の機会の連続化を図ること,直接,発問せず文章を読ませて抽象・具体の構造を読み取らせること,プレゼン演習を使って,その応用の機会を造ることなど提案し,一連の実践の有効性を検討した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ