九州地区で口腔インプラント治療に携わる歯科医師および歯科衛生士の歯と歯周組織の状態についての研究

DOI
  • 岡田 芙実子
    九州支部(福岡口腔インプラント研究会)
  • 矢野 尚一
    九州支部(福岡口腔インプラント研究会)
  • 林 秀樹
    九州支部(福岡口腔インプラント研究会)
  • 加倉 加恵
    福岡歯科大学咬合修復学講座口腔インプラント学分野
  • 馬場 正英
    九州支部(福岡口腔インプラント研究会)
  • 谷口 祐介
    福岡歯科大学咬合修復学講座口腔インプラント学分野
  • 大森 桂二
    九州支部(福岡口腔インプラント研究会)
  • 松浦 正朗
    九州支部(福岡口腔インプラント研究会)

書誌事項

タイトル別名
  • Dental and Periodontal Status of Dentists and Dental Hygienists Engaging in Oral Implant Treatments in the Kyushu Area

抄録

<p>目的:歯科医師および歯科衛生士は口腔衛生の専門家であり,彼らの歯と歯周組織の状態は一般の人々よりも良好と思われる.そこでわれわれは“国民が歯科医師および歯科衛生士と同じセルフケアを行えば歯周病で歯を失うリスクは低くなる”との仮説を立て,歯科医師および歯科衛生士の歯と歯周組織の状態を調査した.</p><p>材料および方法:福岡口腔インプラント研究会と関係があり口腔インプラント治療に携わっている130の歯科診療所に質問票を郵送し,歯科医師と歯科衛生士に研究への参加に同意を得て,全身的および歯科的既往歴,生活習慣,口腔内の状態,および口腔清掃法について質問票に記入してもらった.</p><p>結果:質問票に回答した対象者は225名(43施設)であった.対象の平均年齢は38.9歳で,性別では男性が22.7%,女性は77.3%であった.1日当たりのブラッシングの平均回数は3.0回,平均現在歯数は27.3本,1人当たりのポケットの深さ4mm以上の部位の保有率は6.1%,プロービング時に出血を認めたポケットの保有率は12.1%,DMF歯数は8.9本であった.対象の総欠損歯数は179本で,そのうち66部位が補綴されていた(インプラント31,ブリッジ15,可撤性義歯1,不明19).</p><p>考察および結論:対象の口腔内の状態は一般に良好であったが,対象は若年者が多かったことから,対象の将来の口腔内の状態を予想するのは困難と思われた.今後,高齢層の歯科医師および歯科衛生士のデータを収集するとともに,将来,8020運動を達成するためのセルフケアの方法を実現したいと考える.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390002184870509696
  • NII論文ID
    130007792276
  • DOI
    10.11237/jsoi.32.351
  • ISSN
    21879117
    09146695
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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