保健医療の現場からの問い ——ヘルス・ガバナンスからのヒント——

書誌事項

タイトル別名
  • Understanding the Problematique in the Health and Medical Field: A Hint from the Concept of Health Governance
  • 大会長講演 保健医療の現場からの問い : ヘルス・ガバナンスからのヒント
  • タイカイチョウ コウエン ホケン イリョウ ノ ゲンバ カラ ノ トイ : ヘルス ・ ガバナンス カラ ノ ヒント

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抄録

<p>保健医療をめぐる問題は、ミクロ・レベル、メゾ・レベル、マクロ・レベルを横断するように存在しており、様々な水準を射程に入れることで、問題発見や問題解決に向かうことができる。そしてこれを可能にするのは、通説を疑い、徹底的に現場に寄り添うことから出発する。また理論社会学(医療を対象とする社会学)と応用社会学(医療に内在する社会学)を越えて必要な方法を適宜採用すること、組織的支援、教育、資源配分といった制度的側面からも実証的研究を進めようとする態度も必要である。健康や命に関わるサービスや制度を含めた事柄を、関係するすべての主体の協議で決定していき、協働で具現化してゆこうとするあり方は、ヘルス・ガバナンスとして概念化されている。保健医療社会学が現場に寄り添い問題解決に寄与しようとする時、ヘルス・ガバナンスという枠組みが一定のヒントを与えてくれる。</p>

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