膵腫瘍との鑑別が困難であった肝外門脈瘤併存十二指腸GISTの1例

  • 伊藤 悠子
    東邦大学医療センター大森病院消化器センター外科
  • 土屋 勝
    東邦大学医療センター大森病院消化器センター外科
  • 前田 徹也
    東邦大学医療センター大森病院消化器センター外科
  • 大塚 由一郎
    東邦大学医療センター大森病院消化器センター外科
  • 船橋 公彦
    東邦大学医療センター大森病院消化器センター外科
  • 金子 弘真
    東邦大学医療センター大森病院消化器センター外科

書誌事項

タイトル別名
  • A Duodenal Gastrointestinal Stromal Tumor with Extrahepatic Portal Vein Aneurysm that was Difficult to Diagnose from a Pancreatic Tumor—A Case Report—
  • 症例 膵腫瘍との鑑別が困難であった肝外門脈瘤併存十二指腸GISTの1例
  • ショウレイ スイシュヨウ ト ノ カンベツ ガ コンナン デ アッタ カン ガイ モンミャクリュウヘイソン ジュウニシチョウ GIST ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は55歳,女性.健診にて胆嚢ポリープを指摘され当院へ紹介受診となった.CT検査およびMRI検査で膵頭部右縁壁に石灰化を認め,腫瘤内尾側に充実成分を伴う30mm大の嚢胞性腫瘤を認めた.また,上腸間膜静脈と脾静脈の合流部近傍に29mm大の門脈瘤を認めた.EUSでは膵鉤部に低エコーを示す石灰化を伴う腫瘤として認められたが,FNAでは確定診断は得られなかった.画像所見よりSPNやP-NETを疑い,幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行した.門脈瘤に対しては増大傾向を認めなかったため,切除は施行しなかった.術後病理診断では,腫瘤は十二指腸の固有筋層内に位置していた.腫瘤部は短紡錘形核と好酸性の細胞質を有する紡錘形細胞が束状,錯綜配列を示し,充実性胞巣を形成していた.c-kit陽性であり最終診断は十二指腸GISTであった.</p>

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参考文献 (5)*注記

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