ゼブラフィッシュを用いた先天性貧血の発症機構の解析と創薬スクリーニング

DOI
  • 剣持 直哉
    宮崎大学フロンティア科学総合研究センター
  • 上地 珠代
    宮崎大学フロンティア科学総合研究センター
  • 吉浜 麻生
    宮崎大学フロンティア科学総合研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Development of a zebrafish model of congenital anemia and drug screening

抄録

<p>ダイアモンド・ブラックファン貧血(DBA)は赤血球造血のみが障害される先天性の骨髄不全症である.タンパク質合成に働くリボソームの機能障害が原因と考えられているが,発症機構は明らかではなく,有効な治療薬も存在しない.私達は,ゼブラフィッシュを用いてDBAの疾患モデルを作製し,このモデルを解析することで発症機構の解明と創薬に取り組んできた.ゼブラフィッシュは,発生が早く胚が透明であること,ヒトとの類似性が高く遺伝子操作が容易であることなどから,優れた疾患モデル動物として注目されている.また,個体レベルで化合物のスクリーニングができるため,創薬においても強力なツールとなる.本稿では,ゼブラフィッシュDBAモデルを用いた患者遺伝子変異の機能解析および発症機構の解析,さらに,in vivoスクリーニングによる薬剤の探索について紹介する.</p>

収録刊行物

詳細情報

  • CRID
    1390002184873334656
  • NII論文ID
    130007795828
  • DOI
    10.11412/jspho.56.402
  • ISSN
    21895384
    2187011X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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