乱流運動エネルギー散逸率の計測から見えた沿岸の物理過程: 有明海を例として

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タイトル別名
  • Measurements of Turbulent Energy Dissipation Rate towards Better Understanding of Physical Processes in Coastal Seas : Case Study in Ariake Sea
  • ランリュウ ウンドウ エネルギー サンイツリツ ノ ケイソク カラ ミエタ エンガン ノ ブツリ カテイ : アリアケカイ オ レイ ト シテ

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抄録

乱流混合過程の研究が沿岸海洋研究の進展に寄与する可能性を,有明海において実施した微細構造プロファイラによる 乱流運動エネルギー散逸率の観測結果をもとに考察した.有明海のように浮力供給が潮流による混合と拮抗するような海域では,成層があることで海底摩擦に起因する乱れは抑制されると同時に内部波過程を介して密度躍層付近で乱れが発生する.またその結果達成される鉛直混合の状態が潮流構造に影響を及ぼす.このような成層と流れ場が相互作用して複雑に変動する沿岸海洋の現象を理解するためには,より幅広い乱流混合過程の研究が必要であると考えられる.

収録刊行物

  • 沿岸海洋研究

    沿岸海洋研究 53 (2), 135-140, 2016

    日本海洋学会 沿岸海洋研究会

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