豚丹毒の予防を考える-豚丹毒予防事業について-

  • 片岡 康
    日本獣医生命科学大学獣医学部獣医微生物学研究室

書誌事項

タイトル別名
  • The Protection of Swine Erysipelas in Dolphins
  • ブタ タンドク ノ ヨボウ オ カンガエル : ブタ タンドク ヨボウ ジギョウ ニ ツイテ

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抄録

<p> 豚丹毒は,豚丹毒菌(Erysipelothrix rhusipathiae)の感染による家畜伝染病における届出伝染病に指定されている,豚といのししの伝染病である。豚以外の動物でも,牛や犬,鳥類や鯨類にも豚丹毒菌感染症が報告されており,特にイルカにおける豚丹毒の発生は,発症個体が急性敗血症で死亡する例が数多く報告されている。豚における豚丹毒の治療にはペニシリン系抗菌薬が有効とされ,さらに予防には生ワクチンや不活化ワクチンが応用されている。これらの対策に加えて,豚では日頃からの飼養衛生管理を徹底させることが豚丹毒の予防に重要である。本講演では,イルカの豚丹毒菌感染症をどのように予防すべきかを,豚丹毒の感染源として考えられている餌となる魚の対策,豚用不活化ワクチン接種による予防,さらには,ワクチン接種した個体における豚丹毒菌に対する抗体価の推移を検査することにより,イルカにおける豚丹毒菌感染症のより効果的な予防法について考えてみたい。</p>

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参考文献 (1)*注記

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