穿刺吸引細胞診にて鑑別困難であった甲状腺腫瘍の検討

  • 山田 光一郎
    日本赤十字社和歌山医療センター 耳鼻咽喉科
  • 竹林 慎治
    神戸市立医療センター中央市民病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 本多 啓吾
    日本赤十字社和歌山医療センター 耳鼻咽喉科
  • 木村 俊哉
    日本赤十字社和歌山医療センター 耳鼻咽喉科
  • 三浦 誠
    日本赤十字社和歌山医療センター 耳鼻咽喉科

書誌事項

タイトル別名
  • Indeterminate Cases of Thyroid Fine-Needle Aspiration Cytology
  • センシ キュウイン サイボウシン ニテ カンベツ コンナン デ アッタ コウジョウセン シュヨウ ノ ケントウ

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抄録

<p>2012年11月から2015年8月までに日本赤十字社和歌山医療センターでFNAを行った症例のうち,鑑別困難であった甲状腺腫瘍149例について後方視的に検討を行った。</p><p>68例(45.6%)で手術が施行され,68例中29例(42.6%)が悪性であった。悪性では乳頭癌が,良性では腺腫様甲状腺腫,続いて濾胞腺腫が頻度の高い組織型であった。FNA再検は80例で施行された。再検にて悪性疑い/悪性となった7例全例で手術が施行され,6例が悪性であった。再検にて良性となった症例のうち7例で手術を施行され,そのうち3例が悪性であった。</p><p>最終的に45.6%で手術が施行され,そのうち42.6%で悪性であった。FNA再検で良性であっても悪性を完全に否定することは不可能であり,手術をしない場合でも慎重な経過観察が必要である。</p>

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参考文献 (2)*注記

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